オシロ以前 パートⅠ
みなさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。昨日の大晦日は、夕方まで仕事をしていましたので、今日はゆっくりとしています。
自動車整備士のみなさんは、次世代自動車整備だのスキャンツールを用いた診断だのと、あちらこちらのセミナーに行かれることもあろうかと思います。私も八尾柏原地区会の講習会には参加していますが、スキャンツールセミナーなどは非常に高度な内容で、実習中に聞き耳を立てていると、「これはウチでようやる仕方や」とか、「何台もやってるから簡単や」などという声が聞こえてきます。
時には、「あれ、こんな簡単なことやのに先生も聞きに来はるんですか?」などと言われることもありますが、講習会に生徒として参加するからには、決して先生でもありません。常に、学ぶ姿勢は忘れないようにしていますが、疑問に感じることがあります。
”こんな難しいことを解ってるらしいのに、なぜ基本的なことが跳んでしまっているのか”ということです。須藤さんとのお話でも出ることですが、基本的な理屈が理解できていないのに自動車の故障修理が出来てしまうことの不思議・不可解がそれです。紆余曲折の末、何とか直っているということか、あるいは、みんカラのおかげかは判りませんが、現実はそういうところであろうと思います。
実際、私の講習会には、何とか塾とかなんちゃらセミナーという高度な内容を学んだ人も来られることがありますが、本当に知っておくべき基礎事項が抜け落ちている場合の多いことに驚きます。きっと、そういったことは知っているはずという認識で済まされているのだと思います。
で、今日はオシロスコープ以前のお話です。でも、とても大切な事柄だと思います。実践基礎シリーズ・1の引用です。

本をお持ちの方も、思い出しながら考えていただきたいと思いますが、”球切れかと思って新品に交換した”というやり方は間違っています。本の構成上そう書いていますが、このやり方は、「ここかなぁと思って交換したけど直らへんねん」ということと同じですね。
たまたま、これが球なのでそういう点検方法になっていますが、この球が球ではなく、何らかのアクチュエータで、しかも非常に高価なものであるとすれば、そうそう簡単には交換など出来ようもありませんが、そういうことを簡単にやってしまうのが車の修理屋という連中ですね。
一つ二万円以上もするフュエルインジェクタを、メーカーの技術相談室の担当が軽薄にも、「そりゃもう、インジェクタしかないっしょっ」とかいうアホ丸出しの言い方をしたことを信じて全数交換して、その顛末は・・・、などということが実際にあるのですから、故障箇所点検診断の意義を見直すためにも、屁理屈垂れと言われようが、基礎事項は疎かにしてはならないということです。
では、正月の退屈しのぎに色々考えてみてください。あっ、また念のために書いときますが、この分類は難しいことは書かれていないので、上級者の方々にはより退屈を誘発しますので、服用にはご注意ください。
authorized by 浅田 純一
自動車整備士のみなさんは、次世代自動車整備だのスキャンツールを用いた診断だのと、あちらこちらのセミナーに行かれることもあろうかと思います。私も八尾柏原地区会の講習会には参加していますが、スキャンツールセミナーなどは非常に高度な内容で、実習中に聞き耳を立てていると、「これはウチでようやる仕方や」とか、「何台もやってるから簡単や」などという声が聞こえてきます。
時には、「あれ、こんな簡単なことやのに先生も聞きに来はるんですか?」などと言われることもありますが、講習会に生徒として参加するからには、決して先生でもありません。常に、学ぶ姿勢は忘れないようにしていますが、疑問に感じることがあります。
”こんな難しいことを解ってるらしいのに、なぜ基本的なことが跳んでしまっているのか”ということです。須藤さんとのお話でも出ることですが、基本的な理屈が理解できていないのに自動車の故障修理が出来てしまうことの不思議・不可解がそれです。紆余曲折の末、何とか直っているということか、あるいは、みんカラのおかげかは判りませんが、現実はそういうところであろうと思います。
実際、私の講習会には、何とか塾とかなんちゃらセミナーという高度な内容を学んだ人も来られることがありますが、本当に知っておくべき基礎事項が抜け落ちている場合の多いことに驚きます。きっと、そういったことは知っているはずという認識で済まされているのだと思います。
で、今日はオシロスコープ以前のお話です。でも、とても大切な事柄だと思います。実践基礎シリーズ・1の引用です。

本をお持ちの方も、思い出しながら考えていただきたいと思いますが、”球切れかと思って新品に交換した”というやり方は間違っています。本の構成上そう書いていますが、このやり方は、「ここかなぁと思って交換したけど直らへんねん」ということと同じですね。
たまたま、これが球なのでそういう点検方法になっていますが、この球が球ではなく、何らかのアクチュエータで、しかも非常に高価なものであるとすれば、そうそう簡単には交換など出来ようもありませんが、そういうことを簡単にやってしまうのが車の修理屋という連中ですね。
一つ二万円以上もするフュエルインジェクタを、メーカーの技術相談室の担当が軽薄にも、「そりゃもう、インジェクタしかないっしょっ」とかいうアホ丸出しの言い方をしたことを信じて全数交換して、その顛末は・・・、などということが実際にあるのですから、故障箇所点検診断の意義を見直すためにも、屁理屈垂れと言われようが、基礎事項は疎かにしてはならないということです。
では、正月の退屈しのぎに色々考えてみてください。あっ、また念のために書いときますが、この分類は難しいことは書かれていないので、上級者の方々にはより退屈を誘発しますので、服用にはご注意ください。
authorized by 浅田 純一
スポンサーサイト