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ブレイクタイム

先月9日から本格的に書き始めました、新しいカテゴリの「点火波形」に関します私なりの説明も、ご挨拶を除いて13回に及びました。この辺で小休止として、オシロスコープの波形を画面に映し出して静止画のように観測するために必要な、同期をかけることについて書いてみたいと思います。
トリガーマン
止まったようにオシロスコープに映し出される波形は、本当は次から次へと入力される波形を同期させて、まあ言えば、タイミングライトを使って点火時期を観るようなもので、一見、止まっているように見えているだけなんですね。上のイラスト(私の妻が描きました。モデルは小学生当時の息子です。)のように、まさにトリガーマンの左手がトリガーポイントとなり、流れる波形がそこを起点に重ねられていくことで止まって見えるわけです。

よって、トリガーをかけることはオシロスコープを使う上において必要不可欠の作業なんですが、その基本作業を疎かにする講師に出会ったことがあります。オシロスコープを使って故障診断をすることを勧めておられたとある偉い先生が、私の知り合いの整備工場に技術指導にお越しになられるとのことで同席したことがあります。

私はオシロスコープの波形診断に欠かせない作業としての”同期をかける”ことの重要性を訴えましたが、その先生は、「波形なんて流れていてもいいんですよ。同期がかけられないなら、ストップボタンを押して止めればよい。上手く止めることができれば、今日は体調がいいなあってくらいに思えばいいんですよ」と仰いました。

「あんた、それは技術指導に来てる人間の言うことと違うやろ!こんな講習、アホらして聞いてられるかボケ~」って言えたら良かったんですが・・・。

愚痴はそれぐらいにして、トリガーの大切さがよくわかる燃料噴射波形で説明します。
トリガー
おなじみのインジェクタ波形ですが、イラストにありますように、ECU内のトランジスタがアースにおちる位置にトリガーポイントを置くことで、燃料噴射時間を詳細に観ることができます。時間軸は0.5ms/DIV(10000分の5秒/DIV)に設定しています。余談になりますが、燃料噴射波形を観るためには、最低1DIVあたり0.5msにすべきです。
インジェクタ波形
時折、上のようにインジェクタが作動していることはわかるくらいの観測をしている書き物を見かけますが、これはいただけません。*この波形はアイドル接点がONになり、燃料噴射がカットされたものなので、500μs(0.5ms)/DIVになっています*

. ms(コンマミリセカンド)の世界を覗き込んでこそ値打ちのある波形ですから、上のイラスト第48図のようにして観測して下さい。ちなみに、波形なんか流れていてもいいと仰った偉い先生の書き物には、私のような観測の仕方の波形が掲載されていた記憶がありません。

トリガー
第48図は、第48図とトリガーのポイントは同じでも、傾斜切り替えが立上がり(↑)になっているために重要な読み取り部分である燃料噴射時間を観ることが出来ませんね。同期をかけるという基本作業の大切さが、よくお解りいただけたかと思います。

authorized by 浅田 純一
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