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理より情

【産経抄】
情に生きた星野仙一さんの哲学 

 阪神の監督に就いて間もない星野仙一さんが、球場の整備係を呼び出した。高知で行われた16年前の春季キャンプである。苦情か怒声か、世に聞こえた「鉄拳」か。身を硬くした担当者を、新監督は溶け落ちそうな笑みで迎え、拍子抜けさせている。

 ▼本拠地の甲子園と同じ芝だな。土の感触も似ている。「よくやった」と。同じ年のペナントレースのさなか、球団職員の一人に星野監督から封筒が届いた。表に「見舞金」と書いてある。子供が病気で入院したことを人づてに聞いたらしい。職員は感涙にむせんだ。

 ▼中日、阪神、楽天。監督として迎えられた先々で、ほろりとさせる人情話の数々が残っている。球団は選手やコーチだけのものではない。「裏方も含めてファミリーだ」と語っていたのを思い出す。球史でも指折りのリーダーだろう。星野さんが70歳で亡くなった。

 ▼ユニホームを着れば感情の沸点は低く、グラウンド上での握り拳が印象に強い。多くのファンが喝采を送ったのは「打倒巨人」と息巻く異端児への安直な判官びいきではあるまい。「勝ちたいんや」と明快なベクトルを示す。時代の求める指導者像への賛美だろう。

 ▼トレードにも哲学があった。「子分」と目をかける選手をあえて手放し、痛みを背負う。中日監督時代に4選手との交換でロッテの三冠王、落合博満を獲得したときもそうだった。放出された投手が「星野さんのためになるなら喜んで」と涙ながらに語ったという。

 ▼非情の人ではなかった証しである。中日、阪神で計3度挑んだ日本シリーズにことごとく敗れ、「闘将」には長らく悲運の2文字もつきまとっていた。被災地に歓喜を届けた楽天での日本一は、情に生きたその人への天の配剤に思えてならない。

産経新聞の人気コラム・産経抄の引用でございます。

あまりにも多くのエピソードがございますゆえ、殊更に「星野仙一」さまのことを記すようなことはわたくしめの適うところではございませんが、”情に生きた”ということに関しましては、過日、社長さまが経営者セミナーにてお話なさいましたことに通じるものがございます。

人と人のつながりは、理屈などで割り切れるものではなく、生きた人同士が交わることで成り立つものであり、その”情”が「もの」に対しても生まれくるべきものであることを力説なさったものでございます。
レジュメ

時には、事象により非情なる対処に及ばなければならないこともございますが、その後には必ず、篤い情をもってケアすべきことは言わずもがななのでございます。闘将は、まさにそれをご実践されておられたからこそ、沢山の方々より愛されておられたのでございましょう。

今はただ、ご冥福をお祈りするばかりでございます。 拝
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No title

こんにちは。

星野仙一氏の急逝は新年早々野球界に衝撃を与えたし、記憶に残る名将の一人だったと評したくなります。
よく選手を怒鳴ったりときに鉄拳を飛ばしたりと過激な面もあったけど、選手や裏方、そして記者を大事にしてコミュニケーション力にも長けていたことは有名ですが、何より情を重んじる姿勢も魅力でした。おそらくこのようなリーダーこそ日本社会に必要だとすら思うくらいです。打倒巨人を生き甲斐とした星野氏、即ち権力や強き者に迎合せず立ち向かうという反骨精神の塊でしたが、イエスマンばっかで自己主張が弱い現代日本、そういう姿勢は見習うべきだと思います。合掌。

追悼

アジシオ次郎さま

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お記しいただいたお言葉に、頷きながら拳拳服膺いたしております。
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