生きる力としての国語力 その4
森は、人間の生活、生産の場であると同時に、鳥や動物たちの棲息地(せいそくち)でもある。
鳥や動物たちは、自分たちに適した場所を探して森の中に棲む。それが、時に、人間の生活空間あるいは生産の場所と重なりあう場合がある。「ごんべえとからす」の話ではないが、鳥や動物たちの行動が、人間の生活と衝突する場合もしばしば生ずるのは事実である。
鳥や動物たちの行動については、まだまだ人間の知らない部分の方が多い。そのために鳥や動物たちの行動の結果に対して「受忍」したり、「歯止め」をかけたりするに当たって、きっちりとした一線を引くことが難しい。そのことが鳥獣害の処理をめぐって、人間社会の中でいろいろなトラブルを起こす因ともなる。
林 進 「森の心 森の知恵」;平成11年センター本試
さて、前回の記事は如何でございましたでしょう?みなさまもお考え下さいましたでしょうか?
第二段落でございます。
鳥や動物たちは、自分たちに適した場所を探して森の中に棲む。それが、時に、人間の生活空間あるいは生産の場所と重なりあう場合がある。「ごんべえとからす」の話ではないが、鳥や動物たちの行動が、人間の生活と衝突する場合もしばしば生ずるのは事実である。
この第二段落は、第一文(第一段落)の繰り返しでございますね。
④ ③で描いた絵に”人間の生活空間あるいは生産の場所と重なりあう場合”の具体例を付け加えよ。
⑤ ”鳥や動物たちの行動が、人間の生活と衝突する”事例を、自分が動物になった視点から考えてみよ。
⑥ 「ごんべえとからす」の話はどのような物語であると推測できるか?
つづく・・・
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