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生きるということ

本日、ご年配の女性がアサダ自動車を訪れになりました。お車の廃車のご依頼でございます。もう7年間、ガレージに置いたままとのことでございます。何故、7年間も放置されていたのかと申しますと・・・
海岸
この方には、ご子息がおられました。享年35歳とお聞きいたしております。お亡くなりになられたのは、ちょうど7年前のことでございます。心臓にご病気をお持ちであったようでございます。

35歳と申しますと男性といたしましては、社会にもっとも貢献していただく頃のお年頃でございます。まだまだやり残したこともございましたでしょう。もっともっと、生きて、ご自分の夢を叶えることも出来たことでございましょう。

明日引き取りに伺いますお車は、そのご子息が、お仕事をお始めになられてお亡くなりになるまでずっとお乗りになられた愛車でございました。

本日、社長さまがそのお車の下見に伺われました。長期に放置された車はサイドブレーキが固着して動かないことがあるからでございます。社長さまがサイドブレーキを緩められ、お車を揺さぶられたところ、軽々と前後に動いたそうでございます。オーナーを失ってから7年間、そのことも知らずに「次は何時動くのかな?」とご子息がシートにお座りになられますことを、愛車は待ち望んでいたことでございましょう。

一日一日は、川の急流が如くに過ぎてまいります。日々の雑務に追われ、気が付けばもう半年が過ぎ、今年も後半に入りました。しかしながら、お母さまにとりましての7年間は、どれほどに長くお辛いものであったのか、子を亡くす苦しみは筆舌に尽くせるものではございません。愛車にお乗り込みになり、ハツラツとお出かけになられるお姿が浮かんでまいりましょう。

それでも、いつまでもこのままにしておくわけにもいかないというお気持ちから、廃車をなさるご決意をされたとお聞きいたしました。お母さまも、”一歩先に踏み出す”というご決意をなさったのでございますね。

お車に纏わる業務は、様々な人々の”生きるということ”に直面することの多いお仕事でございますね。寄せてはかえす波のように、人の営みは絶えることはございません。全ての人間はその波のどこかに、一瞬の生きた証を残して行くのでございましょう。

ご子息の愛車の最後を、アサダ自動車にお任せいただけましたことを、わたくしめは心より御礼申し上げます。 拝
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