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成人の日に

「日常取り戻すため」重症センター志願 家族持つ看護師の決意

 新型コロナウイルスの感染拡大で、厳しい状況が続く医療現場。重症者向け臨時施設として昨年12月から稼働している「大阪コロナ重症センター」(大阪市住吉区)は当初、必要な看護職が不足し、自衛隊にも応援を要請した。募集に応じて中国地方から泊まり込みで勤務する女性(43)が産経新聞の取材に応じ、「幸せな日常を取り戻せるよう、みんなで頑張っている」と力を込めた。(地主明世)

 「東日本大震災のときは何もできなかったので、『次に何かあったら』と決めていた。新型コロナは、災害級の非常事態だと思っています」

 こう話す女性は、センター稼働の約1週間後から勤務。夫と3人の子供を残し、大阪市内でホテル住まいを始めて2週間になる。年末年始は元日だけ家族の元に帰ったが、次の日には大阪に戻った。

 生まれも育ちも中国地方で、地元の学校を卒業し、地元で就職。救命救急センターでICU(集中治療室)を中心に10年以上働いた。夜勤も多い過酷な勤務は子供や夫とすれ違う生活で、3年前にクリニックに転職。だが、子供が新型コロナを不安がったことから昨年3月に退職していた。

看護師不足に志願

 感染が収まらない中、「秋には、心の片隅で『そろそろ働かなければ』と思っていた」。看護職の不足が叫ばれる中、大阪に他県の看護師が応援に入ることを知り、府看護協会に連絡。大阪には縁もゆかりもなかったが、大阪コロナ重症センターでの復職を志願した。3月末まで勤務する予定だ。

 勤務初日。着たこともない防護服の着用方法の研修を受け、センター内を見学。最新機器がそろうセンターでは、以前の勤め先とは違うシステムを使ったカルテの打ち込みや、情報共有に苦戦した。


 患者の大半は高齢者で、人工呼吸器を装着し、意識不明の人も多い。床ずれ防止などのため頻繁な体位変換も必要で、3人がかりで患者を抱え上げることも。回復傾向の患者でも、食事の誤嚥(ごえん)などがあれば急速に悪化するため、常に注意が必要だ。

 二重のマスクが息苦しく、防護服は蒸れるため仕事を終えるころには服が汗でびっしょりで、顔にはフェースシールドやマスクの痕がくっきり残る。同僚には、マスクが当たる鼻周辺に傷ができ、ばんそうこうを貼っている人も。女性も、センターで初の夜勤が終わった後は座り込んでしまい、同僚に「大丈夫?」と気遣われるほど消耗した。
 
「お母さんがコロナの火を小さく」

 センターで働く仲間は「とても手際が良く、優秀な人が集まっている。輝いてみえる」。一方、1年以上も防護服を着て働いている同僚もいることに、コロナ禍での医療現場の厳しさを改めて実感したという。

 それでも頑張ることができるのは、子供たちへの思いだ。学校は一時休校となり、懸命に取り組んできた習い事の発表会や部活動のイベント、修学旅行もすべて中止になり、今も我慢を強いられている子供たち。苦しくても、「お母さんがコロナの火を小さくしてあげるから」と誓ったことを思い起こし、自らを奮い立たせている。

 友達と手をつなぎ、抱き合い、泣いたり笑ったりすること。大勢で食事しながら愚痴を言ったり、褒め合ったりすること-。そうしたこれまでの日常は、「元気に生きていくうえで大切なことで、どんな薬よりもよく効く」と考えている。「もう一度、みんなにそんな日常を取り戻してほしい」と、力を込めた。

            ◇

 大阪府は新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、昨年12月3日に「医療非常事態宣言」を出し、同15日には全30床に人工呼吸器を備える臨時施設「大阪コロナ重症センター」の運用を始めた。その後も府内の重症者数は高止まりし、病床は逼迫(ひっぱく)する状況が続いている。

 府によると、直近7日間の感染者数は12月4日に2631人とピークを迎えた後、徐々に減り、年末に1800人台まで減少した。だが今月に入り、1日あたり600人前後という「想定外の規模」(府幹部)で感染者が急増。直近7日間の感染者数は8日に3千人を突破し、9日は3401人に達した。

 受け入れ病床の限界が見えつつある中、重症者は、感染者数が拡大に転じてから2週間程度遅れて増える傾向にあり、府は警戒を強めている。

 12月13日に重症者は158人に上り、当時確保していた重症病床(206床)の使用率は76・7%まで上昇した。重症センターの稼働により確保病床は30床上積みされたが、重症者は160人前後で推移し、今月9日の使用率は71・2%と高い。重症センターは同日時点で20床を稼働させ、15人を受け入れている。

 吉村洋文知事は政府に緊急事態宣言の発令を要請した9日、600人台の感染者数が続いていることに触れ「助かるべき命が助からない状況になる可能性もある。一刻の猶予も許さない状況だ。非常に強い危機感を持っている」と述べた。

産経WESTよりの引用でございます。

本日は成人の日、この日を迎えられたみなさま、そしてご家族のみなさま、おめでとうございます。

大人になるとはどういうことか、大人として生きるとはどういうことか、そして、与えられた使命や責任を全うする強さとは?、支え会うことの大切さとは?、この記事から学ぶべきことが山ほどもございます。

時勢がら、各自治体は様々な態様での式典を催しているようでございますが、所によっては下らぬ話をする首長や議員も居りましょう。そのような戯言の百倍、心に沁みる記事でございます。
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