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眼光紙背に徹す

「がんこうしはいにてっす」 でございます。

字句の解釈にとどまらず、真意を読み取ることを意味するのでございますが、目の光が紙の裏まで突き抜けるほどに優れた読解力や洞察力を備えているということから生まれたものでございます。

まるで、スーパーマンでございますね。
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名言集

これまでに激しい苦悩も味わわず、
自我の大きな劣敗を経験しなかった、
いわゆる打ち砕かれたことのない人間は
何の役にも立たない。


幸福論の著者さまとして有名な「カール・ヒルティ」さまのお言葉でございます。

順風満帆に人生を送ることができますれば、それはそれで大変幸せなことでございます。しかしながら、人生は晴れた日ばかりではございませんね。時には、嵐の中、海原を航海するがごとき苦難に出会うこともございましょう。

その荒波を乗り越えるお力をお備えになりますと、次に新たな波が訪れましても、ご経験がものを言うのでございますね。亀の甲より年の功と申しますが、無駄にお歳をお重ねになりますよりは、少々の波乱に巡り合うことで、そのお人となりに磨きがかかることもございます。”艱難汝を玉にす”でございますね。

横顔 19

「ただし、お前らの場合、俺とかおりのように手枷足枷があるわけではない。洋子は身軽になってる。お前の夫婦関係を考えると、俺はそのことが気がかりなんや」

「大丈夫や、心配いらんよ」 敬一郎はそう答えはしたものの、洋子への思いを捨てきれずにいることを一番よく解っていた。そのことを浅田は察知しているのであろう。

「大丈夫やて?」 浅田は敬一郎をマジマジと見た。

「うん、大丈夫やで。淳子がいてるし」 咄嗟に淳子の名前を出した。なぜだろう、なぜ今、淳子の名を口にしたのだろうか?淳子は洋子の代わりでも何でもない。決して、洋子への思いを埋めるために彼女と一緒に居るわけではないはずだ。いや、やはり淳子は、洋子の代わりにすぎないのか?

「お前は、その娘をとんでもない渦に巻き込む気か?お前と洋子の隙間に挟んで殺す気なんか?」浅田は睨んだ。

「そんな気で居てるわけやないよ」

「いくつやねん、その娘?」

「三十一・・・」 そう、淳子は自分とは十八歳違いである。あらためて考えてみると、そんなに離れていることに驚かされる。淳子と初めて出会ってから、すでに六年の月日が流れている。

「どないするつもりなんや、その娘のこと」

「・・・・」 敬一郎は答えに詰まった。実際、これから先どうなるのか、いや、どうするのか決まっているわけではない。もしかすれば決まっていたかも知れないが、洋子とのこれから先の展開によれば、淳子は本当にとんでもない渦に巻き込まれることになるだろう。

展開だって?一体俺は何を期待しているのか。洋子とのことは、そんな関係ではいけないはずだ。そう思いながらも、やはり洋子への思いを断ち切れるはずがない、その怖さに身震いすら感じている。

「その娘は、お前に本気なんやろ?」 そう聞かれても、敬一郎ははっきりと答えることはできない。敬一郎自身が、淳子の心を読み取ることが出来ていないことは事実だ。

「昨夜のことは、お前の微妙な心の迷いをその娘が感じたからやで、絶対にそうや・・・と思う」

浅田に言われるまでもなく、そうであろうことは敬一郎も考えてはいたが、どこかで否定していなければ心が耐えられない、悪いのは自分であると解ってはいても、何か他に原因を見出すことを優先させていた。そんな自分の弱さに決別するために親友の力を必要としていたことは否めない、だからこそ、浅田に全てを話したのだ。淳子に心を読み取られることを怖れながら過ごした半日は、彼女に対しての冒涜以外の何でもなかった。洋子という大きな影が、淳子という小さな光を呑み込んで消えてしまう前に守りたい、それが敬一郎の本心でもあった。

「洋子のことは・・・、お前が言うように友達で・・・。それが、お前の俺への親友としての助言なら、俺は・・・、みんなとベルエキプで居たい。それが、洋子への俺の答えになるんやろ、なあ、浅田」

「お前らが、本気でそれを出来るなら、俺はそれが一番ええことやと思う。そのために、一歩踏み出すために、どれほど辛いことが待っててもな」 浅田は、敬一郎に微笑みかけて諭すように言った。

「今日という日は、明日を迎えるために終わってくれるんやで。今日が終わらな明日は来えへんやろ」 

End of the day ミスターチルドレン
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