エア・フロー・メータ
福島の佐藤さんが、ジャガーの故障診断でかなりご苦労されたようですが、Lジェトロにおいて燃料基本噴射時間(ms:ミリセカンド)決定の演算に必要な、重要な要素としての吸入空気量を計測するために備えられている部品が、エア・フロー・メータ(通称;エアフロ)です。

今回は、その信号をuScopeで取り込んでみました。

写真の右下に▼θのように見える所が0ボルト、つまりアース電位です。左から信号が入力され、3Divまでがアイドリングの数値を現しています。約1.5Vですね。そこから急にアクセルをふかすと2.5V以上に上昇しています。極めて簡単に書くと、これは吸入空気によりエアフロ内に設けられた熱線(発熱抵抗体)が冷やされ、制御部より多くの電流を流しているということを示しています。
この信号波形を観る際に、注目すべき大事な点があります。いずれDジェトロのバキュームセンサ信号波形も掲載するつもりですが、下の写真の赤〇部が重要な部分で、このコブのような部分が、補助空気バルブ(ISCV)が正常に作動していることを現すものです。スロットルバルブを急に閉じますと吸入空気量不足となりますが、それを防ぐために適切な空気を供給するためにバイパスさせているということを波形が物語っているのです。

もし、ISCVなどの補助空気バルブが作動不良を起こしますと、この部分が平らになる傾向があります。
エアフロの特性ズレなどの故障は違ったものになりますが、今のところ、その故障波形は持ち合わせていません。
authorized by 浅田 純一

今回は、その信号をuScopeで取り込んでみました。

写真の右下に▼θのように見える所が0ボルト、つまりアース電位です。左から信号が入力され、3Divまでがアイドリングの数値を現しています。約1.5Vですね。そこから急にアクセルをふかすと2.5V以上に上昇しています。極めて簡単に書くと、これは吸入空気によりエアフロ内に設けられた熱線(発熱抵抗体)が冷やされ、制御部より多くの電流を流しているということを示しています。
この信号波形を観る際に、注目すべき大事な点があります。いずれDジェトロのバキュームセンサ信号波形も掲載するつもりですが、下の写真の赤〇部が重要な部分で、このコブのような部分が、補助空気バルブ(ISCV)が正常に作動していることを現すものです。スロットルバルブを急に閉じますと吸入空気量不足となりますが、それを防ぐために適切な空気を供給するためにバイパスさせているということを波形が物語っているのです。

もし、ISCVなどの補助空気バルブが作動不良を起こしますと、この部分が平らになる傾向があります。
エアフロの特性ズレなどの故障は違ったものになりますが、今のところ、その故障波形は持ち合わせていません。
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